遠州七不思議のひとつで、平安時代の陰陽師「安倍晴明」にまつわる塚です。退病にご利益があるといわれる不思議な石の伝説があり、市の文化財に指定されています。

今からおよそ1000年前、この地に立ち寄った安倍晴明が津波除けの祈祷を行ったところ、この村だけは不思議と津波の被害がなくなったと言われています。

その後、「晴明塚」は人々の心の拠りところとなり、この塚に祈願すると疫病にもかからないと信じられるようになり、塚で祈願した後、小豆色の石1個を借りて持ち帰り、無事を報告するお礼参りの時に、石をもう1つ持参して2個にして返す、すると返した石がどんな色の石でも一夜のうちに小豆色に変わった、と言い伝えられ、遠州七不思議の1つに数えられています。実際、疫病の流行期には遠近から多数の参詣者があったようです。