
龍尾神社は、厄除け開運に霊験あらたかな掛川市御鎮座の古社です。
古くは龍尾山牛頭天王と称し、延喜式内社「真草神社」が当社であるとの言い伝えもありますが、定かではありません。
御鎮座の創始は不明ですが、宝治二年(1248)時の地頭職 忍十郎義広が記した『遠江国旧社詣』中に「みなひとも ふかきねがいを かけがわの たつのおやまの かみのみずがき」なる歌があり、この時すでに龍尾山に御鎮座されていた事がわかります。
また、永正二年(1505)には掛川城築城にあたり城内(龍頭山)に御鎮座されていた神社をも龍尾山に御遷座合祀されました。以後別当寺として神宮寺が建立され、掛川城守護神として山内一豊公をはじめ歴代城主の崇敬をあつめてきました。
併設されている花庭園では、2月中旬から3月上旬にかけて約300本のしだれ梅が咲き誇り、掛川に春の訪れを告げ、多くの来訪者でにぎわいます。
かつて貴婦人はお気に入りの着物を身にまとい、その香が衣にうつるように、ゆったりと梅の花見を楽しんだと云われます。
華やかな春のひととき、たおやかな梅の花篭をご満喫ください。
また、6月上旬から7月上旬にかけては、和種を中心に色とりどりの紫陽花がお迎えします。華やかなしだれ梅の季節とはまたちがった趣のある庭園の散策をお楽しみください。
※庭園内は起伏や階段も多いので、歩きやすい履物での散策をお勧めします。