掛川桜は掛川市で育成され、平成26年10月2日に新品種として認定された、カンヒザクラ系統の桜です。
ソメイヨシノよりも早咲きで、見ごろは例年3月中旬ごろ。
うつむきがちに咲く紫紅色の花は、青空にも夜のライトアップにもよく映えます。
掛川城の南側を流れる逆川沿いの両岸約2キロメートルに渡り300本以上が植えられていて、春風に誘われて散策する人で賑わいます。
(公益財団法人日本花の会による解説)
和名 カケガワザクラ(掛川桜)
学名 Cerasus×kanzakura'kakegawa-zakura'nom.nud.
掛川桜は静岡県掛川市で田旗康二氏により育成されてカンヒザクラ系統の品種で、掛川城の南側を流れる逆川沿いの両岸に約2キロに渡り300本が植えられています。
開花時期は3月から開花し始め、中旬頃に満開となる。花の大きさは2.0㎝~2.5㎝。花弁数は5枚、雌ずいは1本、雄ずいは30本~38本である。
花序は散形状で、一つの花序に4個~6個の花がつく。蕾は淡紫紅色であるが開花するにつれ紫紅色に変化する。
花柱は無毛。がく筒は鐘状で無毛。がく裂片は長卵状三角形で鋸歯はなく色は紫紅色。
葉の形は楕円形で、先端は尾状鋭尖形、基部は円形である。葉緑鋸歯は二重鋸歯に単鋸歯が混ざり成葉表面は濃緑色。落葉性の亜高木で樹形は傘状。樹幹は紫褐色で光沢がある。カンヒザクラを片親とする自然交配種と推定される。