本日、掛川グランドホテルにて世界農業遺産「静岡の茶草場農法」活用フォーラムが開催されました。

第1部では、世界農業遺産基金代表 パルヴィス・クーハフカン氏による「世界農業遺産の誕生・意義・未来」、国際連合大学上級副学長による「先進国日本における世界農業遺産の意義とその活用」についての講演があり、世界農業遺産の概要説明がありました。
先日、富岡製糸場が世界遺産に認定されましたが、世界遺産が過去重視で現状維持が重要なのに対し、世界農業遺産は、未来に向かって保存していかなければならない、というお話しがありました。
世界農業遺産の地である掛川は、守りつつ、進化していくという重要な役割を担っていると言えます。

第2部では、「茶草場農法の継承と活用について」というテーマで、各市町からの事例発表がありました。
「静岡の茶草場農法」は、昔から続けられてきた茶草場の草を毎年刈ることで、結果的に豊かな生物多様性を育んできました。そこに関わる地域・人々の多様性があってのことだったのかもしれません。

あるお茶農家の方が聞いた声で、「私がお茶を飲むと、周りの環境が守られていい気分になるわね。」とおっしゃったお客様がいらしたそうです。お茶農家だけでなく、その美味しいお茶を飲む人達も、環境保全に役立っているんですね。
今後も、地域・人々によって、環境と共生する伝統農法を、私たちは未来に向かって守っていかなければなりません。

静岡の茶草場農法…https://kakegawa-kankou.com/chagusaba/

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