横須賀凧にも家康とのつながりがあるんです♪


からっ風吹きすさぶ遠州横須賀の冬の風物詩「遠州横須賀凧揚げまつり」は、毎年2月の第一日曜日に開催される地元の人気イベントです。

この色彩鮮やかな「横須賀凧」は、戦国時代、武田勝頼に奪われていた高天神城を奪還するために徹底的な包囲網を敷いた徳川勢が、敵の陣地の測量や通信手段などに利用したのが始まりといわれ、400年以上の伝統があります。

ぐるぐる回る目玉と真っ赤な舌が印象的な「べっかこう」や、武器の鉾に似せて作られたという「とんがり」など、ユニークな形の凧が20種類以上!

中でも写真の「巴凧」は、武田軍と徳川軍の攻防を表す意匠になっているのだそう。
上部の円形は、高天神城攻略のために家康により築城された横須賀城の、初代城主・大須賀康高公が率いる徳川方の「三つ巴」紋。中段には武田方の「菱紋」と、その隙間を埋めるように遠州灘の荒波と風紋。下段には徳川家康の軍扇を配し、遠州灘のこの地で、徳川方が武田方を挟み撃ちにしている様子を表しているとのこと。

 なんと、この「巴凧」は、東京ディズニーランドの初代「イッツ・ア・スモールワールド」の日本ゾーンに飾られていて、見つけた時は感動しちゃいました♪
 (リニューアルしてからは未確認です。まだあったらいいなぁ)

なお、横須賀城近くの掛川南部観光案内処と掛川観光協会では、横須賀凧のピンバッチを販売しています。
胸元やバッグにさりげなく、「武田を挟み撃ち」いかがでしょう(笑)

■横須賀凧ピンバッチ
内容:遠州横須賀凧の巴・とんがり・べっかこうの3つのピンバッチを1セットで販売。
価格:1,500円(3個セット)
販売場所:
掛川南部観光案内処(掛川市西大渕4334)TEL 0537-48-0190(水・木曜日定休)
掛川観光協会(掛川市南1-1-1JR掛川駅南口構内)TEL 0537-24-8711(年末年始休業)

 

◆横須賀凧の由来(パンフレットより)
横須賀凧の歴史は古く、戦国時代、武田方と徳川方による高天神合戦の際に、敵の陣地の測量や通信手段などに利用されたのが、その始まりといわれています。
いっぽう横須賀凧が祝凧として多彩になったのは江戸時代になってからです。元禄年間(1688~1703年)、時の城主西尾隠岐守忠尚公の加増を祝って、家臣たちが凧を揚げたことに由来すると伝えられています。そして正徳年間(1711~1715年)には、広く城下町の庶民の間でも凧を揚げるようになりました。そして凧揚げはますます盛んになり、しばしば凧に関する城役からの注意書(うなりのついた凧や大凧の禁止令)が発布されたほどです。このように人々が競い凧揚げを重ねた結果、様々な意匠のものが誕生しました。このため凧の種類は多く、20種類以上にもなるといわれています。
やがて、凧揚げは4月20日過ぎから5月までという期限が定められ季節がら男児の節句祝品として用いられるようになり、今日に継承されています。

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