
掛川大東土方地区は「山」とも「丘」とも違う、「こんもり小山=モコモコ」が象徴的地形をつくっています。
小笠山一帯は昔の大井川のデルタ地帯が隆起したといわれています。この地形を小笠層群といい、川原にある丸い小石が層になって形成されています。そのため、モコモコをはじめとする山のてっぺんでも石は丸いカタチをしています。また、この隆起は、相良-掛川地域に分布する波曲型の地層の構造や、小笠層群のドーム状曲隆(数多くのモコモコがそれにあたるようです)が、こうした大地の構造運動によるものと思われます。
モコモコは、いわば自然の造形=アートであり、住民はその上・中で生活(暮らし・商い・営農・製造)をおくっています。歴史をひもとけば、この小山が城であり、水源であり、人の営みに大きな影響をもたらしていた事がわかります。
人間には高いところと低いところに行きたいというDNAがあります。モコモコ巡りのミニトリップはそんな人間の中に潜んでいる欲求を満たしてくれるでしょう。
第24回国民文化祭ではこのモコモコを使って開催されました。