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夜泣石

その昔、久延寺に安産祈願にきた妊婦が小夜の中山峠を越える途中、山賊に襲われて殺されてしまいました。
お腹の切り口から生まれた赤ん坊を助けるため、母の魂はかたわらの石にのり移って泣きました。
泣き声に気づいたお寺のお坊さんが赤ん坊を助け、お乳の代わりに水飴を与えて大事に育てました。
その男の子は立派に成長し、やがて母の仇を討ったと云われています。

この伝説は、滝沢馬琴の『石言遺響』などで有名になり、安藤広重の「東海道五十三次 日坂」にも描かれています。

現在、伝説の夜泣き石は小夜の中山トンネル近くの小泉山裏手の高台に据えられ、安産・子育ての御利益有として大切に祀られています。
また、伝説ゆかりの久延寺にも、妊婦(小石姫)の供養塔として大きな丸石がまつられています。

お乳の代わりに赤ん坊を育てたという、麦芽糖の優しい甘みの広がる「子育て飴」は、小夜の中山名物として、ドライブイン「小泉屋」と久延寺近くの「扇屋」で、現在も昔ながらの製法でつくられています。
遠州七不思議「夜泣き石」
住所
〒 436- 0062 静岡県掛川市佐夜鹿57-8 小泉屋の裏

アクセス
旧国道1号線「小夜の中山トンネル」東側。ドライブイン小泉屋の裏手の高台にあります。
掛川駅より車で30分。金谷駅より車で10分。

駐車場


アクセスマップ



久延寺の夜泣き石
 
安藤広重「東海道五十三次 日坂」
 
小泉屋脇の登り口

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