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「ならここ明ケ島トレイル」

掛川駅をスタート地点とするトレイルがある。
名前は「ならここ明ケ島トレイル」。冬でも雪が降ることがめったにない温暖な気候の静岡県。このトレイルの最適季節は、春と秋である。テントを背負って鉄道に乗りつぎ、キャンプ場に泊るトレッキングの旅に出かけよう。

新幹線で掛川駅に降り立つ。そのままローカル線である「東海道本線」に乗る。目指すは2駅先の「金谷駅」だ。金谷駅からは、「大井川鐡道」に乗り換える。列車はさらにローカル度を増し、茶畑や民家の中を縫うように走る。6つ先の駅「福用(ふくよう)」で下車する。掛川駅から乗り継ぎにもよるが約一時間前後で到着する。

福用駅からは、徒歩での移動となる。小さな駅舎の前で記念写真を撮り、歩き始めよう。茶畑の中を通り、杉の生えた山を登り始める。手入れされた森林は、古くからここに住む人たちが守ってきた財産だ。登山道から「八高山(はっこうさん)」を目指す。

八高山は標高810m、福用駅(122m)からは2時間以上かかる。掛川市で最高の標高を誇る八高山を登ったら、今夜の宿泊地である「ならここの里キャンプ場」を目指して下山しよう。ならここの里キャンプ場(標高181m)は通年営業、テント場と宿泊ロッジがあり、温泉がある。日本の楽しみの一つ露天風呂に入って一日の疲れを癒すと良い。

(冬季はこの先の「炭焼の杜明ケ島キャンプ場」が閉鎖となるので、ここからローカルのバスを使って掛川駅へと帰る)

二日目は「ならここの里」から炭焼の杜明ケ島キャンプ場を目指す。「大尾山(おびさん)標高670m」を登り明ケ島キャンプ場へ。テント泊とコテージ泊が可能でシャワーも使用できる。携帯電話の届かないエリアは静かでキャンプ好きな人が遠くからも訪れる秘密のポイントだ。

三日目は、明ケ島キャンプ場から最後のローカル線駅「原田駅」を目指す。山を登り、里山を歩く、春は色とりどりの花が咲き、農作業をする地元の人たちの姿を見ながら歩く。山を越え、里山を歩き、平地が開けるころ最後のチェックポイントである「天竜浜名湖線」の「原田駅」に到着する。一時間に数本しかない駅だがのんびり疲れた足を癒しながら待つと小さなローカル線が来てくれる。この可愛らしい列車でスタート地点である「掛川駅」に着く。

一筆書きで歩く、日本の里山ウォーク。それが「ならここ明ケ島トレイル」である。
ローカル鉄道3つ使い。日本の里山を歩く2泊3日の歩く旅。
アクセス
掛川駅→(JR東海道本線)→金谷駅→(大井川鉄道)→福用駅→八高山→ならここの里(キャンプ泊)→大尾山→明ケ島キャンプ場(キャンプ泊)→原田駅→(天竜浜名湖鉄道)→掛川駅


アクセスマップ



日本の農家、畑や田、そして手入れをされた里山を歩く旅
 
ベストシーズンは春と秋
 
炭焼きの杜明ケ島キャンプ場でキャンプ

掛川の 歩く/走る